平衡状態における示強性変数

そろそろ議論が煮詰まってきたので、平衡状態において相がどのように振る舞うのか見ていきたい。そこで、ここでは相に関する議論の入り口として、平衡状態にある系では、すべての示強性変数が相・場所・時間に関わらず均一になることを示す。つまり液相でも気相でも平衡状態であれば温度は等しくなるということである。圧力に関して言えば、地球上では重力の影響を受けるので下の方が高くなるのだが、重力が無視できる環境では系のどの場所でも等しくなる。温度についての議論が分かりやすいので、まずは温度について見てゆくことにする。