ヤード・ポンド法

歴史的に大英帝国時代のイギリスが世界に広めた単位による系で帝国単位imperial unitとも呼ばれる。現在のヤード・ポンド法は、すでに述べたように公式に採用されている国が米国・ミャンマー・リベリアの3カ国のみだが、慣習的に広く用いられている。メートル法の国日本でも、例えばテレビのサイズはインチで表現すると決まっている。42型液晶テレビを1.06 m型とは決して言わない。タイヤのサイズもそうだ。ヤード・ポンド法ではSI単位系のように基本単位がなく、定義もまちまちだったりするので、すっきりとした説明が難しいのだが、ここでは石油開発分野、特に貯留層工学の分野でよく使うものを順に紹介してゆく。