リン・オア教授の話
フランクリン(リン)・オア教授の授業を受ける。
現在オア教授はすでにその授業を担当していないのだが、臨時で教鞭をとってくれた。
長らく熱力学の授業を教えており多くの門下生がいることになる。かつての教え子たちが他の大学や石油開発企業で講師を務めていることを考えると、直接的または間接的にリン・オア流熱力学の薫陶(?)を受けた人間はかなりの人数に上るはずである。日本も例外ではない。
私の主観だが板書が読みやすく、特に筆記体で書かれた文章がいい。もっと受けたくなる授業であった。
オア教授は1987年にスタンフォード大学の教授に就任し、1994年から2002年までは地球科学部の学部長を務めた*1。ガス圧入法、EORの先駆者のひとりであり、講義や著書多数。
2014年にエネルギー省の科学担当次官(Under Secretary of Science)に選出された*2。また、令夫人は実業家・慈善活動家のスーザン・パッカード・オア氏*2。(ヒューレット・パッカード社の創業者の一人であるデビッド・パッカード氏のご令嬢)
珍しいエピソードとしては、早稲田大学在原名誉教授が1982年にオア教授を訪ねた際、オア教授が自ら軽飛行機を操縦してアルバカーキまで出迎えた話が伝わっている。*3
参考資料
1) Franklin M. (“Lynn”) Orr, Jr. Stanford School of Earth Sciences 2014年10月13日閲覧(英語)
2) Energy Under Secretary for Science: Who Is Franklin Orr? AllGov 2014年10月13日閲覧(英語)
3) ICEPニュース No. 76 2012, 在原典男