学内のコンピュータの話
今年はマッキントッシュというコンピュータが誕生して30周年であるが、大学のコンピュータはそのMacが席巻している。学生もほとんどがMacBook Proである。アップルがMac 30周年を記念して作った動画の中に、学生が授業で一斉にMacBookを開くシーンがあるが、まさにこの状態である。
http://youtu.be/zJahlKPCL9g?t=26s
大学の図書館やクラスターにあるコンピュータも新型のiMacである。面白いことにログインする際に自分が使うOSを、MacかWindowsか選ぶことができるようになっている。ブートキャンプと呼ばれる仕組みである。私は両方使うのでどちらでもよいのだが、人によっては助かる仕組みだと思う。
寮のコンピュータセンターにあるPCはすべてiMac
iMacでWindowsが立ち上がっている
BtoBに徹して安定的かつ莫大な売り上げを上げてきたIBMやマイクロソフトを尻目に、アップルは個人向けのコンピュータを志向したため、マッキントッシュ事業はたとえiMacが成功した後も常に陳腐化の脅威と収益の不安定性とずっと戦ってきた。その苦しい状況を克服するためにアップルが昔から狙ってきた戦略のひとつが、高品質かつ先進的なコンピュータを作って教育分野に売り込むことだった訳だが*1、やっとその苦労が実ったのだと感慨深い。ちなみに、教育現場を味方につけるサクセスストーリーはソニーのテープレコーダー事業も同じである。*2
一方携帯についてはアップルのシェアそこまで高くなく、AndroidとiOSの比率は半々くらいという印象。サムスン製の端末を持つ学生が多い。全米のシェアはAndroidが61.9%、iOSが32.5%とのこと。*3
参考資料
1) スティーブ・ジョブズ-偶像復活
2) Sony History 第3章テープレコーダーに惚れた男
3) Despite iPhone 6 hype, Android continues to dominate iOS market share