水の質量保存の式と同様に、油の質量保存の式も次のように書くことができる。
(8)
ここで、水と油の質量保存の二式を足し合わせると、
(9)
となる。なお、
(10)
より、飽和率の偏微分が消去されている。この式は油と水の二相を考えると簡単に求まる。つまり、
(11)
より、この偏微分を取ると
(12)
が得られる。
ここで、全流速total velocity (ut)を定義し、三次元の一般的な式として書くと二相流の質量保存の式は次のようにまとめることができる。
(13)
最後の式は流速の発散がないことdivergence freeを示しており、のちの考察で有用となる式である。