SI単位系

SI単位系(国際単位系)はフランス発祥のメートル法から発展した単位系である。メートル法を定義したのはフランスという経緯から、SIは国際単位系のフランス語(Le Système International d’Unités)略となっている。SIは距離を表すメートルの他、7つの基本単位からなっており、それ以外の単位は基本単位を組み合わせて表現する。SIの基本単位は以下のとおりである。

  1. メートル m 距離
  2. キログラム kg 質量
  3. 秒 s 時間
  4. アンペア A 電流
  5. ケルビン K 温度
  6. モル mol 物質量
  7. カンデラ cd 光度

以上がSI単位系における基本単位であり、例えば圧力を表現したいときは上記の単位を以下のように組み合わせる。

kg・m/s2/m2(= N/m2 = Pa)

上のように定義された圧力の単位をまとめにしてひとつの記号で表したものがPa(パスカル)であり、SI組立単位と呼ばれている。カッコ内に書いたN(ニュートン)もSI組立単位だ。SIの基本単位を組み合わせて作ることができる単位のことである。1995年まで補助単位という区分で特別に定義されていた角度の単位、ラジアンとステラジアンも、現在は無次元の組立単位と解釈されている。